お水1杯!
- DATE : 2008.06.20
- Cat : チェの田舎暮らし
ブランチしましょ、と出掛けたら、狙い所はことごとくお休み。はっと思い出して、気になってたラーメン屋さんを目指しましたの。ラーメンって。どこがブランチよ、ねぇ。
場所をなんとなくしか思い出せなくて、右往左往、ようやく発見。なんだか匂うのよね、美味しそうなお店って。そんなことないかしら?それもそのはず。お店の名前は『香(シャン)』だったわ・・・わっかりやすいわね。
さて。
お品書きは、ラーメン、タンメン、ニラメン、餃子、ビール、以上。この店の売りは絶対にタンメン!間違いないわ。でもアタシの気分はラーメンなのよ、これが。そしてオジイの遺言も、初めての店では、蕎麦屋ならざる、うどん屋なら釜揚げ、ラーメン屋ならラーメンを食え、だったから、ラーメン食わざるを得ないわけよ。ちなみに寿司屋なら、先ずは生姜(ガリ)を食え、だったんだけどね。何故だかわかるかしら?理由は教えないけどね。
ラーメン、と思ってお値段見たら、350円。しかも400円を消しての350円。何故に?安過ぎる。餃子350円。同額かよ。ちなみにタンメン650円。この店では絶対にタンメンよねー。でもラーメンをオーダーするわよ。
店主はこだわってまっせ面な、上を下にしても成り立つような坊主髭面な、ちょっと怖ぇーぜ面。ラーメンと餃子ってオーダーしたら、目の奥に鈍い光が射したのは気のせいではないの、かしら?関係ないわよね、そんなの。アタシは食いたいもんを食いたいのよ。嫌ならメニューに載せなきゃいいじゃないのよっ、と心の声。
まぁその後に来るお客来るお客、皆タンメン。あらそう。それに自家製のラー油ぶっかけて食べてるの。美味しそ~。
そうこうしてると、上が下面が、「お帰りー」の一言。ランドセルな小学生が入ってきて、先ずはお水を1杯。息子さんが帰って来たのねって微笑ましく見てたわよ。怖ぇーぜ面が、「自分でできるよな」とか言っちゃったりして。まぁ優しい一面もあるのね、なんて思ったりもして。
飲み終えた息子、外へ。どこへ?と思ったら、今度は別のランドセルが2人。「お水下さーい」。
ん?
「ごちそうさまでしたー」「ありがとうございましたー」って、いい子達ねー、ってどういうことよ?「今日は暑いから、いっぱい来るだろうな」と店主。
ここは小学生の帰り道のオアシスなんだわ。なんと素敵なオアシス!ちょっといいもん見せてもらったわよ。
食べ終わって帰ろうとお会計、「ご馳走様でした」って言うと、店主、満面の笑み。人相が180度違うのよ、これがまた。
なにかしら、この平和な空気。田舎の時間は優雅だわ、やっぱ。
近日中にタンメン食いに走るわ~。
ecocolo vol.28より