信じること
- DATE : 2008.06.14
- Cat : 未分類
午後から納品。
やっぱ緊張する。
自分がイメージした家具が、思ったようなバランスに仕上がるのか、またそれらに合わせて選んだ家具との相性、色合わせ、その全部が空間として、思ってたようなバランスに収まるのか。
絶対にいい感じになる、と思いつつも、全く不安がないわけでもない。
そしてなにより、自分がイメージしたクライアントさん像を、クライアントさん自身に気に入ってもらえるかどうかに対しての怖さもある。そんなことは誰しも当たり前に持つ思いなんだと思ってるけど。
結局はその怖れる気持ちよりも信じる力が問われる気がする。
ご本人に了解をもらえたので、書かせてもらうけど、今回のクライアントさんは、絢香ちゃん?さん?氏?敬称略ってことで。
切っ掛けは、正子が絢香のジャケ写を撮ってた際、部屋を素敵にしてくれる人を探してるって話から、それじゃ変なのがいるよとワシを紹介してくれたという次第。
降って湧いた話でびっくりしたけど、やるとなったらどんな人かを先ずは把握したいと思って、レコ屋へ走って、出てるCDとDVDを全部買って、ガン聞きガン見。チャリティみたいなこともやってるとの情報もゲットしたりして。
本人に会えば関西弁でめちゃオモロくて、20歳?ホンマ?くらいにしっかりしてて。
方向性の大枠と予算を決めて、細かいことはメールでのやり取り。即断即決で、明確な意思表示。すごいなって思った。そういうことって歳関係ないのかもね。
宮古島でのライブの日、
「こんな夕焼けの中、海見ながら歌いました。おすそ分け」
ってこんな写真付きのメールくれたりして、心に余裕のある子やなって、だからこそ歌うことで人を喜ばすことができるんやなって、思ったのです。
で、完成後、ボソッと一言、
「大剛さんの頭の中にあったイメージがどんなやったのか、形になってやっとわかった」
って。
そっかって思った。
それは、快く全幅の信頼を持ったように任せてくれてたけど、(それは彼女の正子への信頼って裏付けもあった上で、やけど)それでもどっかでホンマに大丈夫?とか、全体をイメージしきれない不安とか、そんな気持ちもあったんやなって、でもお待たせしてる1ヶ月近くの時間、そんな思いを微塵も感じさせなかったことに、心遣いを感じたってこと。
確かにイス張り用の生地をカーテンにしたり、ふんだんに色を盛り込んだりしたから、イメージし辛かったのは当然、にしても、やと思う。
怖さや不安を感じることや、疑いたくなる気持ちを持つことは間違いではないと思う。誰しもそんな風に心が振れるものやと思うから。でもそれでは前には進めない。その恐れや不安と向き合えるかどうか、疑いを信頼に変えれるかどうか、が問われるのだと思う。
きっと彼女は歌うという才能を持って生まれてきたけど、それ以上に、そんな心と向き合う努力をしてきた人だからこそ今がある、と思ったのです。
今後の活躍、陰ながら応援しています。