大麻とはなにか
- DATE : 2013.05.06
- Cat : Sol
北海道で大麻が自生していて自衛隊が出動したということが話題になったり、同地に大麻(オオアサ)という地名があったりしますが、奈良にも當麻(タイマ)寺というのがあり、香川には大麻山というのがあり、徳島鳴門市にも大麻町があって、更にその地には大麻比古神社というのがあり、また、加賀・山代には服部神社というのがあるのですが、そこは日本で最初に麻布が織られた地とされるとあります。日本における麻とは、大麻(ヘンプ)か苧麻(ラミー)であって、現在麻と呼ばれてるものは、ヨーロッパ原産の亜麻(リネン)です。
武田邦彦教授の著書に、『大麻ヒステリー』というものがありますが、ヒストリーの打ち間違いではなく、ヒステリーなわけです。
勘違いがあるようですが、大麻は麻薬で絶対ダメってのは、思考停止です。
天皇や伊勢神宮の神官の祭祀の際の正式な装束は大麻、注連縄や横綱も大麻、その位置付けは、ネイティブインディアンのセージのようなもので、そこに浄化や結界を張る作用を見出していて、また庶民の衣も大麻によったのですが、戦後GHQによって麻薬性の1点において取り締まられることになり、その結果、石油由来のものに置き換えられていっての現在なわけです。ということは、麻薬性の問題としての取り締まりは、石油を売りつけるための方便であった、とも捉えられるわけですが、少なからず経産省の官僚にはその認識があるようなんですね。
戦前までは自生や栽培が当たり前であったのに、戦後急速に麻薬でダメとなったのは洗脳以外のなにものでもない。なにも大麻解禁で吸いまくりを推進したいわけではなく、土地に根ざした植物を強制的に刈り取ることの不自然さに気持ち悪さを思うわけです。ちなみに、日本古来の大麻にはいわゆる麻薬成分はほぼ含まれないそうで、吸っても効かないとのこと。
単純に考えて、今日本全国から桜の木を全て切り倒したとしたらどうなんでしょうか?心情的にもおかしなことになるのは当然のこととして、植物は、土に根ざすことで大地とコミュニケートし、二酸化炭素を吸引し酸素を排出することで大気ともコミュニケートしているわけですから、確実にその環境に影響しているわけです。
そして、大麻による衣の有効性は、北欧の医療用の着衣や、中国の軍服に取り入れられていることからも明らかです。
そもそも大麻取締法は、麻薬取締法とは違い、大麻の場合、所持と栽培が禁じられているのですが、麻薬性を問題にするなら、吸引及び摂取をこそ禁じるべきです。この辺に大麻のいわくが潜んでいると思います。そして現在においても、宮内庁管轄で栃木で大麻栽培をしています。法律で禁じておきながら、国はそれを蔑ろにしているわけです。
大麻は縄文からの日本の文化です。なにを他国に洗脳されていとも簡単に捨て去ってるのか、恥ずかしい限りです。
更に詳しくお知りになりたい方は、大麻布の研究家で今や権威でもあられる、吉田真一郎氏の動画をご覧頂ければと思います。また、次回、9/22(Sun)開催の『THE ZEN KAI vol.4』では、前出の武田教授をお招きして、同テーマについてお話し頂きます。
ここで言いたいのは、なにも大麻だけの話ではなく、勝手に思い込んでるだけで真実は全く違ったものだったってことが多々ある、ということです。戦後に意図的に歪められた歴史観によって、日本人が日本を誤解してることが多々あると思っています。
マザー・テレサが、愛の反対は憎しみではなく、無関心と言ってますが、だとしたら、愛とは関心を持つこと、となります。日本人が日本に対して無関心(=愛の欠如)過ぎることが、今現在の日本をおかしくさせているのだと思っています。
何卒、自国に対して関心を持って頂けますよう、お願い致します。
SOL