自分探しの旅 vol.2
- DATE : 2011.08.01
- Cat : Travel
さて、N.Y。せっかくやからJFKに降り立ちたかったのに、ニューアーク(ニュージャージー)に到着。バスでマンハッタンまで。最初のホテルはパラマウント。1Fにディーン&デルーカのコーヒーショップがあって、フロントにはスタルクのミスター・パラマウントがあって、もうなんだか眩しかった。そこへ、ハンチング、軍モノリュック、ドクター・マーチンのサイドゴアで。夜、部屋で映画見ようとフロントへコール、持って来てくれたボーイがまた眩しかった。翌日、タイムズスクエアでカメラ。アラブ系のお店で、まぁ手頃ってのを買った。いろいろ迷ったけど、カメラにはあんまりこだわりなかったのかな。
その後、場所忘れたけど、敢えてタワレコの向いにあるという、アンチメジャーみたいな、タワレコのロゴのパロディみたいなレコード屋に行ってみて、気分味わい、スタバでアイスラテ、ガムシロが存在しないことに驚き、フェンス越しに黒人のストリートバスケを眺め、SOHOへ。
眼鏡屋。目悪くもないのに、伊達眼鏡ってしたくなるね。今でこそなんの話?と思うというか、そんな先ではなく老眼鏡?という現実もあったりするから、わざわざ眼鏡なんて掛けたくもないけど、若い時って伊達眼鏡したくなる。多分、ダリ系は。で、チェックしてた眼鏡屋。玄関でブザー押すと、日本人が出てきて、なんか興醒め、と思ったら、英語で話し掛けられて、ちょっと困惑、と思ったら、韓国人とアメリカ人のハーフとのこと。普段はパリでドリス・ヴァン・ノッテンのプレスやってて、今里帰り、ちょっと友人のこの店を手伝い中と。で、サングラス探し開始。アラン・ミクリが欲しかったのに、結局彼女のおススメのものに。で、なぜかさっき買ったカメラの話になり、どこで買ったのかと聞かれ、タイムズスクエアと答えると、絶対にボラれてるから、返品しに行こうと言い出し、こっちはボラれたとは思ってないのに説明ままならず、そうこうしてると気付けばタイムズスクエアで、アラブ人とアジア人の、この日本人がボラれたと言ってるのよ、お前そんなこと言うたのか!的なちょっとした喧嘩に巻き込まれ、アラブ人が勝利し、アジア人2人は食事へ。
イーストビレッジのテラスのある・・・なに食べたっけ?で、持っていってた小さい辞書挟んで、たどたどしくもどかしく会話してた。それは恋とかではなく、単に言葉が通じないストレス。あ、あれNY市長よ、とか言い出して、あの人ゲイなの、とか聞いてもないし。なんかオープンなノリで、そんなに簡単に信じていいもの?と思いつつ、友達と住んでるけど、よかったらうち泊まりにおいでよとの誘いに、もう1泊残ってるパラマウントをチェックアウトしたら行くよと別れて、地下鉄。待ってたら、インド人風な男性ににこやかに一言話し掛けられた。なに?と言うと、同じことを再度。意味わからんと言うと、今夜どう?って意味♥みたいなノリで、進んでるというのか、オープンというのか、破廉恥というのか、ある意味楽やなと思った。
翌日またSOHOフラついてると、キャスケットにオーバーオールな男子が片手にヤバげな首なしな人形、別の手には錆びた鉄板のなんか。なにこの人!と思わず話し掛けた。なぁにぃ?との返答。完全にラリってはる。ナチュラルなのかケミカルなのかはわからんが、お酒ではなさそうな。人形?買ったの。顔作って付けようと思って。このメモ?それメモなん!グッゲンハイムのミュージアムショップで買った。早速鉄板メモ買いに走る。あの人形はホラーに出てきそうな、マニアなオカルトなオタクなというステレオタイプが、アメリカにあるのかどうかは知らないけど、そんなものは飛び越えて、単にかわいいと、それを素材に作り替えようと思ってそうな。きっと同じ目線で錆びた鉄板も見てるんやろうし。ドラッグの是非はさておき、ジャンキーの好みがそうなんではなくて、インスピレーションを思考が邪魔してないだけで。個性を薬の力で手に入れるというのは勘違いで、元々個性として薬があろうがなかろうが、彼はそれを選んだと思う。
とにかく旅途中のメルヘンなポエムを書き留める格好のツールは揃った。鉄板メモは今も大事に使ってる。
夜、彼女の家へ。飲んだ。翌朝、カーペンターズのトリビュートを掛けながら化粧してた。アタシ8月にはパリに戻るから連絡するねと。少年ナイフの『Top of the world』が印象的で、即買って飛行機で聞きながら、ロンドンへ。