At Sol, one part of the wall is painted in magenta.
This color, discovered by Goethe, is a combination of red and violet,
which respectively are the lowest and highest colors of the visible spectrum.
Red is most heavy with long wavelengths signifying Roughness.
Violet is light with short wavelengths signifying Delicateness.
Hence, in Japan, violet is commonly used to represent the highest rank.
The words, “reason is formed by the height of culture and the height of animality” represent this ideology;
when the extremities of the vulgar and the refined exist, instead of combining both and diving it in half,
it is the intuition of going both directions simultaneously.
This is what is referred to as the Middle Way in Buddhism, meaning when exact opposites exist,
one does not take what is in the center but encloses them both.
Sol’s aim to synthesize the man-made, contemporary and western, with the natural, antique and eastern,
alludes to the meaning of the color magenta, which signifies a mixture of opposite colors.
Thus, magenta is the symbol of the Middle Way.

BLOG ブログ

現実と実現

そんなこと言っても現実は・・・。
理想ばっかり言ってないで、現実を見ろ。
よく耳にする言葉。
はて、現実ってなに?

今、目の前にある現実。
でもそれを現実と呼ぶのなら、各人現実は違うはず。

15年近く前の記憶ではすっごく美味しかったとんかつ屋。移転してて代替わりしてて、まぁそれはそれとして、でもなんだか店構えが軽くて、アレ?と思ったのやけど、まぁとにかく味わってみようとオーダー。
待ってる間、メニューの隅々まで読み込んでみると、創業からの揚げ方のこだわり、どこどこのなにを使用、こんな思いであんなこと等々。頑張ってはるのねと思いつつ、テーブルの上を見ると、いわゆる食卓塩にどこにでもある七味。なんじゃそれ。なににこだわってはるのやろ?
理想としてはこだわりたいけど、現実的には経費削減?

友人が、尼崎から芦屋の山手に引っ越した。芦屋山手と聞こえはいいけど、山手というか山中、山奥といったほうが正しいようなところ。家に行くのに有料道路しかない。不便というよりナメてんのか?というような。
でも、山の緑と眼下に拡がる海の青を目にするとそんなことどーでもよくなった。そして趣味のいい家主による、ちゃんと家自体が呼吸してそうな、天然素材で建てられた家。
そこを借りた友人は、別に金持ちのバカ娘ではない。ただ彼女がやったことといえば、どんな暮らしがしたくて、どんな景色を眺めれて、どんな間取りが心地よくて、どこまでの家賃なら出せるのか、そしてそれに対して妥協しない、それを明確に持ったこと。
理想が実現した。
理想を現実にした。

生きていくためにはお金が必要。
確かに現実。
夏は暑くて、冬は寒い。
これも現実。
地球が1回転する期間を1日と呼ぶ。
それも現実。
その1日を24時間に割って、更にその1時間を60分で割ってその進行を表す装置が時計。
これは現実?
その時間によって給与が決まる。
現実やけど、前提が少々怪しい。

お金って人間が生み出したシステム。
地球の自転、それによる季節と伴う気候の変化は自然法則。
現実ってなに?

夏が暑いといっても所詮人間にどうこうできることではない。
エアコンガンガン効かせることは対処療法で、結果それが地球温暖化に繋がってるのだとしたら、根本的な治療が必要やということになるんじゃないかと思う。
肉体感覚では暑いと疲れるし、寒いと動けなくなる。
それはこちらの問題で、人間の力ではどうにもできないことが現実、だと思う。
それを受け入れることが、現実を受け入れるということなんだと思ってる。
でも。
どうにもできないことを受け入れ、どうにでもできることを変えていくこと。
それを言えば理想だと言われる。
どうにもできないことをどうにかしようとし、どうにでもできることを諦めること。
そうすることが現実に対して努力しているとされる。
それは単なる勘違いであって欲しい。

芦屋の山奥の新しいアトリエは凛とした佇まいで、引っ越したばかりってこととは関係なく、静けさを引き出す物の配置で、その置かれた物たちはそれぞれが美しかった。
もうかれこれ20年来の付き合いやけど、彼女が生み出すアクセサリーの質が上がっていくのと比例するかのように、彼女の生活の質も上がっていった。

人間には変えようのない自然と対立することに躍起にならず、自分の理想を実現させていくことに喜びを見出せれば、それこそ自分の身の回りの現実が、理想の世界になる、そんなことを目の当たりにさせてくれてなんだかうれしかった。
ありがとう。