お疲れ様でした
- DATE : 2009.08.23
- Cat : chezの独り言
今頃、昨日調子に乗り過ぎたことを後悔しながら、シミの心配をしてるアナタ、いいんです。
そのシミを見る度に昨日のことを思い出して、苦笑いしましょ。
一言で言えば恥ずかしかった、のかな。
自分が作ったものが目の前で食べられることが気恥ずかしいのやろうと思う。
それはなんやろ、どっかに自分なんかがっていう思いがあるってことなのかもしれない。
謙遜じゃなくって、卑屈な思いの方。
でも同時に、絶対に美味しいハズ、という思いもあったりする。
カレーの隠し味は、高知の手作りのイカの塩辛。これをくれたのは、サカエちゃん、Floor最後のスタッフ。彼女はこないだ30歳年上の男性と結婚、いい結婚式でした、そして今は新婚旅行でフィンランド中。そこの塩辛は甘口と辛口があって、甘口はみりんがきいてて、ものすごく美味しくて好きなのやけど、辛口は苦塩っぱくて、もっぱら隠し味で活躍。
これを見抜いた人が1人だけいました。A柳33歳。うれしいような、しゃくに障るようなような。
真文のレシピも、伊藤ちゃんのパンも、今加賀谷家へと引き継がれたレシピも、石塚さんの実家の蕎麦屋の七味も、トモヒの汗も、こーちゃんの遅刻も、石井ちゃんの毒舌も、そして現在の森田家のレシピも、全部詰まった100食完売。
あーざーす。
人を自分に引きつけて観る人が多い気がする。
勝手に妄想して美化をするというか。
それを憧れと呼ぶのやと思う。
白洲正子が、
憧憬や心酔は畢竟、なんの役にも立たない。
と書いてた。
ドン引き覚悟で書くけど、憧れられたくてこんなことやってるわけじゃないのです。
ただ、安全で、美味しくて、目にもキレイで、そんなものと過ごす時間と空間が大事だってことを提示したいだけ。
こないだルイス・バラガンの世界遺産かなんかの録画を改めて見たのやけど、
現代の建築家の使命は、静けさに溢れた住まいを創ることだ。
みたいなことを言うてて、静けさかぁと思った。
人に憧れてる暇があったら、自分が憧れれるような自分になればいい。やるべきことはいっぱい。同時に静けさの持つ意味を考える時間を持つようにしたらいいと思う。きっとそれが静けさなんやろうけど。
酒井法子を清純派と認めたんは誰なん?勝手に期待してただけなのに裏切らてたと騒いでるだけに見受けられる。そもそも今の日本に清純な人っているのかね?自分にないものを人に求めたらあかんと思う。やったことの追求と人間詮索は違う。
先週、長姉の旦那、義理の兄が来てて少し話したのやけど、これから会社で米を作ろうと、同じ思い。今の商い全てを自給するのは到底無理やけど、少なからず自作の米で作った粉からの和菓子は創れる。米作りは、農業高校出身の子達が何人かいるらしいねんけど、きっと本人達も自信に繋がると思うから、その子達中心にやれたらなと思ったり。
本当は1組ずつ自宅に招いてもてなしたい。
そういえばもてなされることが上手い人は、気遣いもできるな。
相手のルールを見抜いて、下品じゃない程度にくつろいで、気を遣わさないように、気を遣える。
そういう人を粋、とかいい男とかいい女とかいうと思う。
昨日も何人かから粋な計らいを受けました。
やっぱり自分が忘れてたようなことを覚えててくれて、実現してくれたり、したいからする、ってだけのシンプルな人の存在は、有り難い。
あなたが必要だと伝えることはすごく大事。
結局信用ってそこから生まれる気がする。
曲がりなりにも日本男児として育てられたので、そういうことを口にするのがどうも憚られます。
来て下さった皆さん、場所と人力を提供して下さった皆さん、ありがとうございました。
楽しかったっていう以上になんだかんだいって、気持ちよかったです。
またなにかをどっかで。