まるで別世界?
- DATE : 2008.06.12
- Cat : chezの独り言
松潤にも飽きたので、美容院へ。
いや、結果論やで?
松潤みたいにして~なんてオーダー、恥ずかしくてできひんやん。
そんな話はどうでもいい。
悦子さんに紹介してもらって初めて行った美容院。サロンって言うの?最近は。知らんけど。なんか1人でやってて、自宅の一部をサロン化してて。そういうの、気負いがなくて、素敵。
で、その美容師のカレがスケーターだったわけです。
すけいたぁ。
その存在は知ってたけど、不思議と自分の周りにはいない。幼い時から、現在に至るまで、いなかった、謎な存在。でも決して嫌いではない、そのスタイル。スケーターブランドとか好きやし、かわいいと思うし、実際買うし。でもそんなの、ポーズでしかなくて。
なので、知りたいやん?何考えてて、何を見てるのか。いろいろ聞いてみた。
先ずは、なんで始めたん?から。
「周りがみんなサーフィンやってて、そうじゃない時はスケボーやってて、カッコいいと思ったから」
御前崎出身。
ははーん。そら山間育ちのワシには無縁なわけで。どっちかいうとスキーやったかもってことか。
誰かに教えてもらったのか?と聞けば、
「見様見真似っす」
実に簡潔に完結。
「スケーターって自由だからとか、好きだからとか、楽しいからとか言うけど、実際のとこ、しんどいんっすよ。この技できるまでって必死に練習して、結構ストイックなんすよねー」
ってスケーター論、スイッチオン。
それは個人的な意見?スケーター全部がそう思ってると思う?
「みんなそう思ってると思うんっすよね」
そういうもんなのね。
なぜそんなものにそんなに一生懸命に?とか思ったけど、何事も一緒って気付いた。千切りは一朝一夕にできやしない。
「街歩いてても、この階段からガードレール越えてなんとかかんとかして、とか考えてますね」
と。
まるで見てる世界が違う。見えてる世界が違う。
きっとそれはワシにとって、この廃材使ってなに創ろう?とか、この器になにを合わせてどう盛るか?とか、みたいなことが、カレにとってはそれになるってことみたい。オモロい。
「やっぱこれ失敗したら痛いやろなーとか思うと、怖いんすよねー。そう思うと失敗するけど、思い切ってやって成功したら、最高なんすよ」
そう!それはわかる。
なにかを極めたいと思ったら、越えるべき恐怖が確実にある。越えるべきは自分自身。
スケボーやってる時が一番幸せ?と聞けば、一瞬の間があった後、
「そうっすね」
そう言えることが既に幸せやと思う。
じゃスケボーできなくなったらどうする?って聞いたら、
「ケガとかってことっすか?」
って聞き返すから、歳とって動けなくなったら、と言うと、割とムっとしながら、
「そんなのスケーターには愚問っすよ」
やて。
な、なんでよ?
「歳とっても出来る範囲で死ぬまでやります」
それってめっちゃ幸せなことやん。そうまで思えるものがあるって幸せ。
そんなことって無駄?意味ない?
意味がなかったらアカンのかって話。
「公園とか行くといろんなスケーターが来てて一緒に滑るんすけど、興味ある人とか、シブい滑りしてる人とかに話しかけるんすよね。そういうのが思いやりだと思うんすよ」
そんなことをサラーッと言う。
じゃ例えば、自分が興味ない相手から話しかけられた場合はどうなん?って聞いたら、
「やっぱ嬉しいっすね」
と照れながらも即答。
自分、ええヤツやなーって思わず言うてしもた。
全く興味の方向は違うけど、方や完全文系、方やバリバリ体育会系、でも相通ずるものはある。同じ文系でも全くといっていい程、話が通じないこともあるにも関わらず。
いろんな生き方があるね。
今更スケボー始めようとは思わないけど、っていうか、へなちょこな姿見られたないし、でもカレ等がスケボーやってる姿は見てみたい、と思ってたら、今度天気いい日、公園一緒に行きましょうよって誘ってくれた。いいヤツ。
完成した頭、似合ってるのかどーなのか、ようわからんけど、カレは似合ってると。ワシとカレとのバランス感覚が違うってこと、かもね。
そのバランスに自分を委ねてみるのもオモロいかも、と思った。
帰ったらrereは笑ったけど、所詮お前にはわかるまい、この気持ち、とほくそ笑んでみたりして。
越えるべき恐怖。
越えてみようと思った。