Vol.3
- DATE : 2006.05.20
- Cat : 今更、エコといわれても
人間、得手不得手はあるわよ、だから、「アタシは魚を取るわ、アンタ木の実でも取ってきて、あ、アンタは子守りね」みたいなコトでしょ?それがだんだん輪が広がると、そうはいかなくって、違うグループでは魚取れなくってさ、こっちは大漁だから「分けてくんない?」みたいな、「その代わりお礼に木の実あげます」みたいなコトになって、さらに広がると、「魚はあげるけど、今日木の実はいらないのよ、毛皮が欲しいわ」みたいな、でもこっちには今毛皮がないから、「今度持ってくるわ、その引換券ね」みたいな。その引換券がお金でしょ。
だとしたら得意なコトすりゃイイじゃんって話になんない?
例えばアタシがお料理得意とするじゃない?実際得意なんだけどさ、え?42歳で寡婦暮らしだからだって?大きなお世話よ、美味しいモノがスキだから再現しようとしてるうちに上手になったのよ。
でさ、例えば料理が得意なのよ、それで美味しい美味しいって自分で作って食べてるとするじゃない?そしたらその姿を見たコが、「ちょっと分けて、食べさせて」って来るじゃない?逆の立場ならわかるでしょ?
おなかがすいてようがすいてなかろうが、夢中になってる姿には惹かれるわよ、で、「イイわよ、食べなさいよ、一緒に食べましょうよ」ってなるじゃない?
そしたら「作り方教えて~」とか言われて、アタシもヒトがイイからさ、教えちゃうじゃない。
そしたら向こうは「今度友達も連れてきていいっすかー?」みたいになって、「イイわよ、かわいこちゃんでお願い」みたいになるじゃない?
次、かわいこちゃんと一緒に2人で食べに来るワケ。
で、その最初に来たコはね、洋服作るのがスキで、「良かったら着て下さい」って持ってきてくれんの。「キャ、かわいい服じゃない、アタシ好みよ」みたいなさ、かわいこちゃんも好みなんだけどさ、そんなコトはどーでもイイんだけど、そこで物々交換が始まってるのよ。
そんでそのコ達が勝手に宣伝してくれて、アタシの元にはアタシのお料理を食べたいヒトが群がるワケよ。さばきれないわ、限界がある。
そんな時、「アッシはベンツ作ってますねん」っていうロマンスグレーのオッサンが、「アッシのベンツと、ソチのお料理を交換してくれたまえ」って来たとするじゃない?
そうしたら、アタシのお料理の価値はベンツと同じってコトになるわよね?
お金ってそんなモンよ。
そしたらアタシはベンツに乗る価値があるってコトでしょ?
アタシにはベンツが分相応ってコト、よ。そうじゃないヒトが乗るのは分不相応ってヤツよ。
・・・つづく
ecocolo vol.4より